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人は得意なことをアピールする

任天堂の元社長の岩田聡さんが残してくれた言葉たちには、本当にたくさんの示唆をもらっているのだけど、その中でも、折に触れて思い出すものがある。

だいたい人間って、自分の得意なことと他人の不得意なこと比べて
不公平だって文句を言うんですよ。
(中略)
会社という組織の中でも、みんな、都合よく、自分の得意なことと、
人の不得意なことをつい比較してしまう。

これは特にSNSの時代だからこそ、余計に大事になっているように思う。

例えばAIの話ひとつとっても、「これを知らないなんてあり得ない」とか、「もう全部〇〇でいい」「まだやってないの」といったキャッチーな言葉が毎日のように飛び交っている。

そういうものを見ていると、そうなのか、自分は遅れているのか、と不安になったりもする。

一方で、少し見方を変えると、その人はもともと新しいことを真っ先に試すのが得意なだけかもしれない。あるいは、抱えている業務との相性がたまたま良かったりするのかもしれない。そして「俺はこれが得意だぜ」とアピールしている。

そういった背景の違いをすっ飛ばして、真正面から反応する必要があるのかは、ちょっと落ち着いて考えたいところだ。「あぁ、この人はそういうのが得意なんだな」と受け止めれば、それで済むことも多い。

その上で、自分の得意な別のカードを出してもいいし、そこで争うつもりはないので、と降りてもいい。張り合う必要があるなら、腹を決めるだけだ。結局は、自分の持っているものでやっていくしかないのだから。

それが難しいんだけどね。