「境」は気にしない
システム開発の話をしていると、「越境」という言葉を見かけることがある。
エンジニアが作ったものが、いろんな人の手を伝って世の中に出ていって、誰かに価値を感じてもらい、その対価をいただく。仕事はそういうふうにつながっているので、エンジニアだけで話が完結することはあまりない。企画やマーケ、営業など、職種の違う人に聞かないとわからないことがあるし、最終的には経営まで確認しないと判断できないこともある。
僕自身は、必要だったらその場に出ていくっしょ、仕事なんだから、くらいの感覚でずっとやってきたので、「越境」という言葉がいまひとつピンとこないのが正直なところ。もちろん、なにもかも自分一人でできるわけではないから、委ねたりもするけれど。
それでも「越境しよう」という言葉が旗印として使われているのを見ると、組織や役割の「境」というのは、自分が思う以上に強く意識されているものなんだなぁと思う。
シンガーソングライターのKANさんが、生前、秦基博さんにこんなことを言っていたそうだ。
『(ストリングスのアレンジなど)できることがあるなら全部やった方がいいよ。
音楽家なんだから、全部やった方が楽しいよ』僕も、そんなマインドでやっている。