アメリカ旅行記 4日目:衝撃。
朝。
テレビをつけると、ビル群から大量に煙が上がっている。最初は、サンフランシスコのビルが火事なのかなと思った。地元のテレビ局の映像だったしね。
テロップを読んでみる。
「えーと。」
「テ・ロ・・・リスト?」
場所もサンフランシスコではなくニューヨークだ。しばらくすると、ビルに飛行機が突っ込み、ビルが倒壊する映像も。
「わ、わ。何これ、本当に起こってるの?」
着替えて外に出てみる。街の様子は昨日と変わらない。電車もバスも走ってる様子。
飛行場が閉鎖されているという事で、明日の帰国が気になるけど、とりあえず行動を開始する。この頃はまだ、いまいちリアルに思わなかったんだよ。
街の中心部から出ているケーブルカーに乗る。この路面電車、車両の前の方は、壁が無い。普通に座席はあるんだけど、ステップの部分にも乗れるのだ。いわゆる箱乗りができる。これはここに乗っとかなきゃ(笑)。
サンフランシスコは坂が多い。傾斜30度くらいの坂がいくつもある。その坂をケーブルカーは一気に登って行く。2つ坂を超えると、海が見えてきた。そこがフィッシャーマンズワーフ。湾に沿った道に、いろんな店が並んでいる。蟹を丸ごと売っていたり、海産物をボイルして食事に出していたり。ボイルするにおいにとても惹かれる。
サンフランシスコベイを遊覧する船があったので乗ってみる。チケットを買う所で、係員のおじさんに「Are you Japanese?」と聞かれた。そうだと答えると、「イシロー!ササキ!シンジョー!ノモ!」と叫ばれる(笑)。
湾に出る。気持ちいいんだけど風がとても強い。風速が数十メートルになることはいつものことなんだって。ゴールデンゲートブリッジという橋のたもとまで来る。テロの影響で真下を通過する事はできず。
湾内に「アルカトラズ島」という島がある。ここは凶悪犯が集められていた監獄がある所。現在は使われていないけれど。岸からの距離は約3km。脱獄できたのはわずかに3人だったらしい。石で作られた建物が今でも物々しい。
船を降りてまた歩く。昨日おじさんが「フィッシャーマンズワーフで一番賑やかな所」と言っていたPIER 39へ。しかし、入り口には冊が。ここも今日は閉鎖中。残念。
お腹が空いたので、ロブスターを丸ごと一匹ボイルしたやつを買う。値段を聞いたら「four…」って言うので、4ドルか、安いなぁ、と思ったら14ドルだった。「fourteen」だったのね。美味しかったけど。
帰りのケーブルカーを待っていると、ホームレスの人がギターを弾いて歌ってる。周りの人は相手にしないようにしてるんだけど、でも、「カントリーロード」はなんだか心に滲みた。
ケーブルカーを途中で降りて、「ケーブルカー博物館」へ。しかし、ここも休み。ガーン。仕方が無いのでホテルまでとことこ歩く。坂が多くてキツイけど、坂の上からの眺めがとても綺麗で。感動。
部屋に戻ると、地元の旅行会社の方から電話が。明日も飛行機が飛ぶかどうかわからない状態なので、朝、確認の電話をして欲しい、とのこと。
テレビでは、どこもテロの情報を流している。映像を観ていると、だんだんと事の重大さが伝わってくる。明日、帰るわけだけど(帰れれば)、その飛行機がハイジャックされて、サンフランシスコのビル群に突っ込む、なんてことも起こるんだろうか。急に恐くなる。
なかなか寝つけず。夜が明ける。