2010/05 03
たとえば、
「こんな風に考えてしまう自分が嫌だ」
と思ったこととか無いですか?
僕は時々あるんですが、でも、もし、それが、
「いや、もともとそういう風にできてるんです、人間の脳って」
って言ってもらえたら、ちょっと気分的に楽になりませんか?
池谷裕二さんの本は、「海馬。」も読んでいるのですが、
そういう話がたくさん出てきます。
意外と自分は、自分自身を解ってないこと。
脳はだまされやすいこと。
具体的な実験データや、実際に自分で試せる携帯サイトから、
示されるのです。
特に今回、下記のようなフレーズが印象に残りました。
- 「直感」と「ひらめき」は違う。後から理由を説明できるのがひらめき。そして直感はわりと正確。
- 感情と行動が一致していないと人は不快になる。行動は「既成事実」なので、感情をコントロールして(時には言い訳して)合致させる。
- 自分が心地よく感じて好感を覚えるものを僕らは正しいと判断しやすい。
- 人は生物が持つさまざまな機能を使い回して応用することで進化してきた。たとえば「感覚としての痛み」を感じる脳部位を、「心が痛む」ときにも(使いまわして)反応させることで「社会性」を得た。
- 僕らはどこまで自由なんだろう。本来、たくさんの選択肢があるはずなのに、過去に見聞きした経験や記憶によって制限されてしまっているのでは?でも結局、その選択肢から絞っているのは自分の脳なのだから、自由?
- 体を動かすときの順番。1.脳の中で準備、2.動かそうとする意思、3.動いたと認知、4.脳が指令。不思議。
- 脳からの出力には「ゆらぎ」が存在する。同じようにパットを打っても入ったり入らなかったり。ただし、環境や身体の状態によってゆらぎの幅を制限することができる。
- 遺伝子は「多様性」「可塑性」を持つ事が重要。均一の遺伝集団になったらその種は終焉に近づく。
- 人はおそらく、地球上で唯一「有限」「無限」を意識できる生物。
- 脳ができる処理の数は無限だけど、ワーキングメモリー(短期記憶)はだいたい7つ前後。「忙しくてテンパってるな」と感じるときはだいたい7つを超えてる。
脳の研究者である池谷さんが、素人に向けて、
正確さを失わないように、でも、わかりやすく伝えようとする姿勢が
とてもいいなぁと思います。
著者/訳者:池谷裕二
出版社:朝日出版社( 2009-05-08 )
定価:¥ 1,785
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単行本(ソフトカバー) ( 421 ページ )
ISBN-10 : 4255004323
ISBN-13 : 9784255004327

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