2010/07 20
pal@popさんの、2002年以来の2ndアルバム。
腹八分目な8曲入りのこの作品が織り成す
ポップで柔らかくてしなやかで力強いサウンドは前作に続いて健在。
1曲目の「Zipper」や、幻想的で独特な浮遊感が心地良い「SORA」は
まさにpal@popのサウンドなんだろうなぁと思うのと同時に、
森三中さんがしっとりとうたう「イブクロ」などは、
ユニークなタイトルにダマされる楽曲の良さ(笑)で、
このあたりは、ここ数年の高野健一名義での活動も
十分にフィードバックされている感があり。
作った曲を惜しげもなく自分のウェブサイトやYouTubeで無料配信したり、
他のアーティストとコラボしてみたり、インスパイアされてみたり、
そのスピード感、遊びゴコロ、フラット感が
「今」にすごく合っているなぁ、と思うのだけれど、
技術をうまく使っているだけなのか、
それとも時代が彼に追いついたのか(笑)。
その他にも、稲垣早希さんの「はつ恋」や、
初音ミクはこう使うんだよというような
「今日も1日大好きでした。」など
pal@pop がつくる「今」のサウンドが収録されています。
2010年の夏に速達で届いたのは、この先長く楽しめる
聴きごたえ十分のアルバムでした。
2010/05 03
たとえば、
「こんな風に考えてしまう自分が嫌だ」
と思ったこととか無いですか?
僕は時々あるんですが、でも、もし、それが、
「いや、もともとそういう風にできてるんです、人間の脳って」
って言ってもらえたら、ちょっと気分的に楽になりませんか?
池谷裕二さんの本は、「海馬。」も読んでいるのですが、
そういう話がたくさん出てきます。
意外と自分は、自分自身を解ってないこと。
脳はだまされやすいこと。
具体的な実験データや、実際に自分で試せる携帯サイトから、
示されるのです。
特に今回、下記のようなフレーズが印象に残りました。
- 「直感」と「ひらめき」は違う。後から理由を説明できるのがひらめき。そして直感はわりと正確。
- 感情と行動が一致していないと人は不快になる。行動は「既成事実」なので、感情をコントロールして(時には言い訳して)合致させる。
- 自分が心地よく感じて好感を覚えるものを僕らは正しいと判断しやすい。
- 人は生物が持つさまざまな機能を使い回して応用することで進化してきた。たとえば「感覚としての痛み」を感じる脳部位を、「心が痛む」ときにも(使いまわして)反応させることで「社会性」を得た。
- 僕らはどこまで自由なんだろう。本来、たくさんの選択肢があるはずなのに、過去に見聞きした経験や記憶によって制限されてしまっているのでは?でも結局、その選択肢から絞っているのは自分の脳なのだから、自由?
- 体を動かすときの順番。1.脳の中で準備、2.動かそうとする意思、3.動いたと認知、4.脳が指令。不思議。
- 脳からの出力には「ゆらぎ」が存在する。同じようにパットを打っても入ったり入らなかったり。ただし、環境や身体の状態によってゆらぎの幅を制限することができる。
- 遺伝子は「多様性」「可塑性」を持つ事が重要。均一の遺伝集団になったらその種は終焉に近づく。
- 人はおそらく、地球上で唯一「有限」「無限」を意識できる生物。
- 脳ができる処理の数は無限だけど、ワーキングメモリー(短期記憶)はだいたい7つ前後。「忙しくてテンパってるな」と感じるときはだいたい7つを超えてる。
脳の研究者である池谷さんが、素人に向けて、
正確さを失わないように、でも、わかりやすく伝えようとする姿勢が
とてもいいなぁと思います。

単純な脳、複雑な「私」
著者/訳者:池谷裕二
出版社:朝日出版社( 2009-05-08 )
定価:¥ 1,785
Amazon価格:¥ 1,785
単行本(ソフトカバー) ( 421 ページ )
ISBN-10 : 4255004323
ISBN-13 : 9784255004327
2010/03 14
KANさんのおよそ3年半ぶりのオリジナルアルバムが届きました。
全9曲入り。
アルバムのブックレットでは、曲ごとに違ったイメージカラーが
割り当てられているんですが、その通り内容もホントに色とりどりで、
KANさんの音楽の世界の幅広さが存分に入ってます。
みんな買えっ。
以下、全曲レビュー(の予定)。
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2010/03 07
いま仕事を一緒にやっている会社の方からの紹介で。
初版が2000年の5月ということで、ITバブルっぽい空気とかミレニアム云々のくだりがところどころに出てきたりするけど、今でも十分に読める。
構成が「創造(企画)」「売り込み」「実行」「退場」の4つに分かれていて、それぞれのフェーズでどう考え、どう動けば、「すごい」プロジェクトになるのか。読む側のココロを掻き立てるような文体で書かれている。
- 勢いほど強いものはないが、勢いほど萎れやすいものもない。
- 最大の敵はぐずぐずすることで、最良の友は締切である
- 美しくないものは、なにかが間違っている
- すごい!きれい!革命的!インパクト!熱狂的ファン!
- つまらぬ喧嘩は買わず、誹謗中傷は聞き流す
- 真剣に遊ぶ
- プロジェクトを口に入る大きさに分ける
- テスト⇒修正⇒再テストを電光石火で繰り返す
- 会議はどんなに長くても15分。議題は「この24時間に起こったこと」「今日やるべきこと」
アジャイル開発の考え方にも通じるところが多々あるなぁと思ったり。
2010/02 06
今頃ですが読みました。
「アジャイル」というタイトルが付いていて、実際、
「こんな時にアジャイルの考え方や手法をこうやって取り入れられるよ」
という話の構成にはなっているものの、手法は問わず、
システム開発全般に取り入れられる考えが多数掲載されている。
今まで開発に携わってきた中で、
文中に幾度も登場する「悪魔の囁き」は心当たりのあるものが多くて、
たとえば
コードのそんなところまで理解していなくても大丈夫さ。
そのまんまでちゃんと動くみたいだぜ。
ちょっとだけイジればいいんだよ。
これに対して天使の
応急処置の誘惑に打ち勝ちなさい。
いつでもきれいな状態のコードを見せられるように
全力を尽くしなさい。
という助言。
そうなんだよねー。
こんな風なプラクティスが4~5ページ程度にまとめられ、
それが40ほど入っている。とても読みやすい。
日々の業務に追われていると忘れがちになるコトを
思い出させてくれて、かつ、あるべき姿を示してくれていると思う。
ふとした時に、パッとランダムにページを開いて読み返して、
「よしっ」と奮い立てる、そんな本。

アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣
著者/訳者:Venkat Subramaniam Andy Hunt
出版社:オーム社( 2007-12-22 )
定価:¥ 2,520
Amazon価格:¥ 2,520
単行本(ソフトカバー) ( 220 ページ )
ISBN-10 : 4274066940
ISBN-13 : 9784274066948
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